【4月12日 CNS】中国・江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)で8日、「南昌鉄路装備」が生産した医療用使い捨てマスク30万枚のトラック積み込みが完了した。新型コロナウイルスとの闘いの一助となるべく、上海経由、日本へ発送される。

「南昌鉄路装備」は先月10日、日本の貿易商社「順天(Junten)」が感染症対策用のマスクを買い付けするとの情報を得て、自社の紹介を行い、マスクの生産規模や専門機構による検査状況などを紹介すると、相手は興味を示した。同社は、日本側の要求に応じ、マスク材料となるメルトブロー不織布90枚とマスクの完成品60枚を提供した。

 先月30日、双方はインターネット上で契約を結び、「南昌鉄路装備」は30万枚の医療用マスクを生産し、8日に南昌市向塘鎮(Xiangtang)で引き渡しを行った。

 納期が厳しく、要求が高く、清明節の連休にもかかるため、マスク工場の従業員は休みを返上し生産を行った。

 マスクの品質を守るため、工場は製造機械の保守点検に努め、故障しやすい部分についてはベテラン技術者を指定し付きっ切りで監督を行った。包装は輸出基準に基づき品質の良い印刷企業を選び、海外の顧客の要望に応えたという。

「南昌鉄路装備」の魏国華(Wei Guohua)経理は、中国国内の感染症の情勢が好転するにつれ、中国国内の注文に対応するほか、海外からの注文にも積極的に対応している。世界各国のウイルスとの闘いに寄与したい、と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News