【4月10日 AFP】インドネシアの人気観光地バリ(Bali)で、新型コロナウイルス感染予防のための手指用消毒液の不足を補うため、ヤシ酒を使って消毒液を製造する熱帯地域ならではのユニークな取り組みが行われている。

 考案したバリ警察のペトゥルス・レインハルド・ゴロセ(Petrus Reinhard Golose)本部長は、アルコール消毒液が品薄になり、在庫が高騰したことに危機感を募らせていたという。

 本部長は、アルコール度数が高く現地でよく飲まれている「アラック」と呼ばれるヤシ酒の在庫を寄付するよう地元の醸造所に依頼。警察の予算からも支出し、ヤシ酒約4000リットルをかき集めた。

 消毒液の製造に取り掛かったのはバリのウダヤナ大学(Udayana University)の研究者ら。大学によると、依頼から1週間以内に、世界保健機関(WHO)の基準を満たすアルコール濃度96%の消毒液の製造に成功した。手への刺激を減らすために、チョウジ油とミント油を配合したという。

 大学は8日、AFPの取材に対し「アラックから手指用消毒液をこれまでに1万600本製造し、バリ警察が必要としている市民に配布した」と述べた。(c)AFP