【4月9日 AFP】カナダ政府が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響を受けた企業への支援策を拡充したことを受け、エア・カナダ(Air Canada)は8日、一時解雇した社員約1万6500人を再雇用すると発表した。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は定例会見で、これまで3月に30%減収した企業を対象としていた救済策について、15%超の減収を対象に拡充すると発表した。

 エア・カナダは、政府の渡航制限と利用客の激減により収益が9割以上落ち込み、先月30日に国内で雇用する社員3万6000人の半数近くを一時解雇していた。

 一方、政府は今月1日、企業が雇用を維持しパンデミックを理由に一時解雇した労働者を再雇用できるよう、賃金に対する緊急助成金制度を打ち出した。この制度は3月15日にさかのぼって適用され、6月6日まで減収した企業の給与の75%を政府が補償する。(c)AFP