■南極の隔絶地

 さらに数千キロ離れたオーストラリアの四つの南極観測基地内では、約90人の人々がウイルスのない唯一の大陸で、自分たちの故郷が見る影もなく変わっていく様子を見つめていた。

 南極大陸では、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)は必要はない。

 オーストラリアの南極局(Australian Antarctic Division)のロブ・クリフトン(Robb Clifton)局長はAFPに、「オーストラリア人で今、大人数で一緒に夕食を食べたり、バーやジムをまだ利用できたりするのは、おそらく彼らだけだろう」と語った。

 各基地は11月まで隔絶されるため、基地の人々は安全だ。だが、クリフトン氏は「観測隊員が最も心配しているのは、配偶者らがどうやって家に戻るのかということだ」と話した。(c)AFP/Bernadette Carreon