【4月14日 CNS】「やっと帰ってきた!」。4日夕方、中国・山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)の太原南(Taiyuannan)駅に、大同大学(Datong University)の学生116人が高速鉄道からホームに降り立った。新型コロナウイルスの影響で実習先の湖北省(Hubei)で長期滞在を強いられていたが、特別チャーター列車で大学の授業再開に間に合った。

 学生たちは卒業を間近にしたクラスに所属し、昨年後半から順次、実習のため湖北省黄石市(Huangshi)に滞在していた。しかし、2月に終了予定だった実習は、新型ウイルスのため何度も延長に。卒業クラスは4月10日に授業の再開を予定していて、大学側はどうやって学生を戻すか頭を悩ませていた。

 3月25日、湖北省では武漢市(Wuhan)以外のエリアで交通制限が解除され、大学側は多くの方法を考えた結果、中国鉄路太原局集団(China Railway Taiyuan Group)に支援を求めた。鉄道の旅客輸送部の担当者は「大学から相談を受け、すぐにチャーター列車を提案した」と話す。チャーター列車なら席をまとまって確保でき、団体の乗り換えがしやすく、感染リスクも減少できるためだ。

 学生リーダーの王偉傑(Wang Weijie)さんは、「湖北省で、われわれは新型ウイルスとの闘いを体験し、社会の人々が結束する力を感じた。鉄道会社と大学が私たちのためにチャーター列車を手配してくれたこともその一例だ」と感謝した。(c)CNS/JCM/AFPBB News