【4月8日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は7日、5月にアリゾナでシーズンをスタートする計画に主眼を置いていると報じられる中、早期開幕の考えを否定した。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、MLBは選手と審判を隔離し、全30チームの試合を春季キャンプで使用されたアリゾナ州フェニックス(Phoenix)周辺のスタジアムや、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)の本拠地チェイス・フィールド(Chase Field)で観客を入れずに行うという案に「次第に重きを置いている」という。

 また匿名の情報筋によれば、保険当局の関係者は新型コロナウイルスの流行中も各球団は安全に活動できると考えており、この案を支持しているという。

 しかしMLBは発表文の中で、そうした動きに向けた詳細な計画は一切立っておらず、当局や選手会(MLBPA)に対して承認を求めてもいないと記した。

 MLBは「公衆衛生の状況が改善され、開幕が可能になった時のために、多くの緊急対応策を積極的に検討し続けている」とした上で、「選択肢の一つとして、一つの場所で試合を行うアイデアを協議していたが、その案に決めたり具体的な話に進めたりはしていない」とつづった。

「政府や公衆衛生の当局者と定期的に意見を交換し続けているが、政府や州、地元当局、選手会からの承認を一切求めたり得たりしていない」

「従業員や選手、ファン、社会全体の健康と安全が最優先。コロナウイルスによる公衆衛生の状況が急速に変化していることを考慮し、現時点で試合の開催に向けた特定のフォーマットを承認するのは時期尚早」 (c)AFP