【4月5日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ外出制限の再延長を発表した。また、感染による死者数が2日連続で減少したとして、この措置が「成果を生みつつある」との認識を示した。

 政府は3月14日に15日間の非常事態宣言を出し、食料品の買い出しや病院の受診などを除く不要不急の外出を禁じた。この措置は2週間延長され、4月11日に終了する予定だった。

 サンチェス首相は4日、テレビ演説を行い、4月25日いっぱい(26日午前0時、日本時間同7時)までの非常事態再延長について、7日の閣議で議会承認を求めると述べた。

 スペインでは病院に大勢の新型コロナ感染者が流入し、集中治療室(ICU)を中心に感染患者への対応が追いつかない状態にある。しかし4日の新型コロナ関連の死者数は809人と、2日連続で減少。国内の死者数はイタリアに次ぐ累計1万1744人となっている。

 新規感染者も7026人と伸びが鈍化し、感染者数は累計12万4736人となった。サンチェス氏は「ここ3週間の隔離措置は成果を生みつつある」と語った。(c)AFP