【4月5日 AFP】イタリア国家市民保護局(DPC)のアンジェロ・ボレッリ(Angelo Borrelli)局長は4日、新型コロナウイルスに感染して集中治療を受けている患者が3日の4068人から4日は3994人となって流行発生後初めて減少したと明らかにし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いにおける大きな節目になったと述べた。

 ボレッリ局長は報道陣に対し、「初めて人数が減ったので非常に重要なデータポイントだと言える」「病院が一息つけるので非常に重要だ」と述べた。

 最も慎重な保健当局者でさえ、この数字は第2次世界大戦(World War II)後のイタリアで最悪の災厄となったウイルス流行の潮目が変わりつつあることを示すものかもしれないと捉えている。

 流行の最盛期には、医師らはどの患者を救命し、どの患者を家に帰すかという究極の判断を強いられたが、その努力は結果を出しつつあるようだ。

 しかし、当局はまだ勝利を宣言したわけではなく、それどころかさらに少なくとも1か月のロックダウン(都市封鎖)延長も一部で検討されている。ミラノ(Milan)があり、人口1000万人、イタリアの経済生産の5分の1以上を占める北部ロンバルディア(Lombardy)州は2月末からロックダウンされている。(c)AFP/Dmitry ZAKS