【4月2日 AFP】米原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」の艦長が、新型コロナウイルスの流行で乗組員の命が危険にさらされていると警告したことを受けて、米海軍は、グアム(Guam)で乗組員数千人を下船させている。

 海軍によると、同艦の乗組員4800人強のうち、93人の感染が確認された。

 国防総省は1日、乗組員の多くのためにグアムのホテルを早急に手配する一方、空母を引き続き運用するため、感染していない乗組員を選抜し、必要最小限の人員から成るチームを編成した。

 トーマス・モドリー(Thomas Modly)海軍長官代行によると、これまでに約1000人が下船し、2、3日以内に計2700人が下船する見通し。

 モドリー氏は、「乗組員全員を下船させることはできないし、そうするつもりもない」「この空母は兵器や弾薬、高価な艦載機、原子炉を搭載している」と述べた。(c)AFP/Paul HANDLEY