【4月1日 AFP】富士フイルムホールディングス(Fujifilm)は4月1日までに、抗インフルエンザ薬「アビガン(Avigan)」を新型コロナウイルスの感染者に投与し、治療効果を確認する臨床試験(治験)を始めたと発表した。

【解説】新型コロナの治療薬やワクチン、現在の開発状況は?

 中国当局はアビガンについて、臨床研究において新型コロナ感染者の回復期間短縮に寄与した可能性があるとの見解を示している。

 富士フイルムは、今年6月末までに100人に投与して有効性や安全性を確認した後、新型コロナ治療薬として承認申請する意向を示している。

 富士フイルムによると、酸素療法が不要な非重篤な肺炎の症状が見られる20〜74歳の患者に最大14日間投与する。

 安倍晋三(Shinzo Abe)首相は先月28日の記者会見で、アビガンについて「新型コロナウイルスの治療薬として正式に承認するにあたって必要となるプロセスを開始する」と発表。同薬はすでにインフルエンザ向けの医薬品として日本国内での製造・販売が承認されている。(c)AFP