【4月1日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、シーズンが中断している米プロバスケットボール(NBA)で、イベントに飢えているファンのために、リーグを題材にしたゲームの大会を選手が行うことが決まった。

 プレーするゲームは「NBA 2K20」で、現役選手16人が出場してバーチャルな戦いに挑む。アキレスけんの断裂で今季はまだ出場がない、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のケビン・デュラント(Kevin Durant)もトップシードで登場。ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)のルーキー八村塁(Rui Hachimura)も出場する。

 リーグ、選手会、メーカーの2Kの発表によれば、大会は4月3日から約10日間の日程で行われ、米国内では米スポーツ専門チャンネルESPNで中継もされる。

 リーグは「優勝した選手はNBA 2K20のアルティメットチャンピオンの称号を獲得し、選手が選んだ慈善団体に、新型ウイルスの影響を緩和する取り組みの支援金として2Kとリーグ、選手会が10万ドル(約1070万円)を寄付する」と発表した。

 デュラントと八村の他にも、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)の新星トレイ・ヤング(Trae Young)やユタ・ジャズ(Utah Jazz)のドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)、ポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)のハッサン・ホワイトサイド(Hassan Whiteside)らも出場する。

 シード順は、ゲーム内での選手の能力値とNBAでのプレー歴の長さで決まり、能力値96のデュラントが第1シード、ヤングが第2シードとなった。1回戦と2回戦は1本勝負、準決勝と決勝は2本先取で争う。

 現実のNBAは、ジャズのルディ・ゴベール(Rudy Gobert)の陽性が判明した直後の3月11日から無期限で中断している。NBA選手では他に、ゴベールとチームメートのミッチェルやデュラントにも陽性反応が出た。(c)AFP