F1がバーチャルGP開催へ 延期レース穴埋め、現役選手ら参戦
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【3月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦する現役ドライバーが、新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が遅れている中でファンにレースを楽しむ機会を提供するために、Eスポーツ・バーチャルGP(Esports Virtual Grand Prix)シリーズで競うことになった。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でF1の2020年シーズンは活動休止状態となっており、開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)、第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)、第3戦ベトナムGP(Vietnam Grand Prix 2020)、第4戦中国GP(Chinese Grand Prix 2020)、第5戦オランダGP(Dutch Grand Prix 2020)、第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)、第7戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2020)までレースはすべて延期または中止となった。
F1は6月7日に決勝レースが行われる第8戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2020)での開幕を目指しているが、休止期間の穴を埋めるべく、有名人のゲスト(現時点で名前は未発表)も出場するビデオゲームのレースにF1ドライバーの参加を募った。
「F1の現役ドライバー陣が参戦するこのシリーズは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でシーズン開幕が遅れている代わりに、ファンがレースをバーチャル観戦できるようにするためにつくられた」
「シリーズ初戦では、F1の現役ドライバーがこれから発表されるスターと共にグリッドに並ぶ光景が見られる」「参加者の安全を確保するために、各ドライバーはリモートでレースに加わる」
オーストラリアGPの中止を受けて、前週にはレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)や、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が、それぞれバーチャルレースに参戦した。
レースは28周約90分間の予定で、中止または延期となったGPレースの実際の日時と同じタイミングで実施されることになっている。F1の公式ゲーム「F1 2019」が使われる今シリーズは、バーレーンGPが開催される予定だった今週末から行われる。
レースは米ユーチューブ(YouTube)、米フェイスブック(Facebook)、米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のゲーム専用ライブストリーミング配信プラットフォーム「ツイッチ(Twitch)」で視聴可能となっており、予選を経てレース本番のグリッドが決められる。
ゲームの結果は選手権のポイントとしてはカウントされないものの、このバーチャルGPは実際のGPレースが再開されるまで続けられる予定となっている。(c)AFP