【4月1日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏と1990年代のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)王朝を追った全10話のドキュメンタリーシリーズが、予定を早めて4月から放送が始まることが分かった。

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 ドキュメンタリーシリーズ「ラストダンス(The Last Dance)」は、当初は2019-20シーズンのNBAファイナル開幕に合わせて6月上旬からスタートする予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により各種スポーツのリーグ戦が止まっている状況を受けて、4月19日から始まることになった。

 作品は、ジョーダン氏と当時のフィル・ジャクソン(Phil Jackson)ヘッドコーチ(HC)、ブルズのジェリー・ラインズドルフ(Jerry Reinsdorf)オーナーから許可をもらったNBAエンターテインメント(NBA Entertainment)のカメラクルーが撮影した映像を中心にしたもので、チームが8シーズンで6回目の優勝を目指した1997-98シーズンの戦いを追う。

 米国では米スポーツ専門チャンネルESPNで今月19日から毎週日曜日に放送される。米国外では1日遅れの20日から動画配信大手ネットフリックス(Netflix)で視聴可能になり、毎週月曜日に2話ずつ5週連続で配信される。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でプレーするNBAのスター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)はツイッター(Twitter)に「4月19日はまだか。待ちきれない! よっしゃ!」と投稿した。

 ジェームズにけん引されたレイカーズは、今季ウエスタンカンファレンスで首位に立っていたが、ウイルスの影響でシーズンは中断している。米国で無数の人が自宅待機を強いられているにもかかわらず、テレビで視聴できる生のスポーツコンテンツがない中で、ジェームズをはじめ多くの人が早めの放送開始を求めていた。

 作品を監督したジェイソン・ヘーヒル(Jason Hehir)氏は「マイケル・ジョーダンと90年代のブルズは単にスポーツ界のスーパースターというだけでなく、世界規模の現象だった」「『The Last Dance』の制作は、一人の男と一つのチームが与えたとてつもない影響を探る信じられない機会になった」と話している。

 ESPNは「社会が生のスポーツなしで進まなくてはならない今の状況で、それでも視聴者はスポーツの世界に目を向け、そこへ逃げ込み、みんなで体験を楽しみたいと思っている」「われわれは、シリーズの公開を前倒ししてほしいというファンの声を聞き入れ、そのために制作スケジュールを加速させたことを喜んでアナウンスさせてもらう」と発表した。(c)AFP