【3月25日 AFP】イタリアで24日、新型コロナウイルスへの感染による1日当たりの死者数が再び増加に転じた。ただ、同国全土で実施された厳しい封鎖措置によって感染拡大のペースが緩まっていることを示す新たなデータも明らかになっている。

 イタリアで同日発表された新たな死者は743人。同国では21日、1日当たりの死者数としては世界最多となる793人の死亡が発表されたが、死者の増加幅はその後2日連続で減少し、23日には601人となっていた。

 一方、公式に確認された感染者の増加率は23日と同じ8%で、同国で初の死者が出た2月21日以降で最低となった。感染者増加率は3月上旬には50%に達していた。

 イタリア国家市民保護局(DPC)のアンジェロ・ボレッリ(Angelo Borrelli)局長は24日の発表に先立ち、日刊紙レプブリカ(La Repubblica)に対し「2週間前に取った措置が、成果を出し始めている」と指摘。向こう数日間で出されるデータにより「流行曲線が実際に平たんになっているかどうか」が分かるとの見解を示した。(c)AFP