【3月24日 AFP】エジプト首都カイロにある考古学博物館(Egyptian Museum)で23日、新型コロナウイルスの流行拡大への懸念が高まる中、館内の消毒作業が行われた。

 白衣に手袋、マスクを着用した作業員たちは、エジプトの先史時代からローマ(Roman)時代にかけての貴重な遺物が多数収蔵されている広大な博物館内のあちこちで、殺菌剤をまいた。

 この博物館には古代エジプトの第18王朝の少年王ツタンカーメン(Tutankhamun)の黄金のマスクや二輪馬車、王座などの極めて貴重な品々も収蔵されている。

 首都カイロを象徴するタハリール広場(Tahrir Square)に位置するこの博物館は長らく、大勢の観光客を引き寄せてきた。

 館長のサバハ・セディク(Sabah Sediq)氏は、「当館は本日(23日)から3月31日までの閉館を命じられており、私たちは露出部の清掃作業を開始した」と述べた。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、エジプト各地の遺跡や博物館では予防策として同様の清掃作業が実施されることになっている。(c)AFP