【3月23日 AFP】オーストラリア政府が新型コロナウイルスに関して新たな厳しい措置を取ったことを受け、スーパーラグビー(Super Rugby 2020)に参戦する同国カンファレンスのクラブの試合を再開するという案は23日に保留となり、トレーニングも中断となった。

 南半球のトップクラブ(5か国から計15チーム)が争うスーパーラグビーは中断が発表されており、レッズ(Queensland Reds)やNSWワラタス(NSW Waratahs)、メルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels)、ブランビーズ(Brumbies)の4チームと2017年に除外されたウェスタン・フォース(Western Force)は、4月3日から試合を再開する予定だった。

 しかし、政府が不要不急の国内旅行をしないよう呼び掛け、全国的にさまざまな業種の営業を禁止したため、少なくとも5月1日になるまで延期となった。

 フォースが本拠地を置くウエスタンオーストラリア(Western Australia)州は、2週間の隔離期間を順守せずに州を出入りしようとする動きを実質的に止めるべく、24日に州境を封鎖しようとしている。

 オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)のレイリーン・キャッスル(Raelene Castle)最高経営責任者(CEO)は、こうした動きに対して大会の利害関係者たちは団結したと述べた。

 キャッスルCEOは「大会の再開を5月1日になるまで延期するという決定は、オーストラリアにおけるすべてのラグビー活動の中断に則したもので、これによって今後1か月のラグビー界全体の見通しに関するわれわれの立ち位置を見直すことができる」とコメントした。

 5チームは最初の2週間でトレーニングが中止になっており、その後変更されたプログラムが再開される。

 オーストラリアとニュージーランドがすべての入国者に14日間の自主隔離を義務付けたことを受け、スーパラグビーは今月、第7節での中断が決まっていた。(c)AFP