【3月21日 AFP】スーパーラグビー(Super Rugby 2020)に参戦するオーストラリアカンファレンスの4クラブは20日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でシーズン中断を余儀なくされている中、来月から国内で試合を開始することで合意した。

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 主に南半球のトップクラブ(5か国から計15チーム)が争うスーパーラグビーは、ニュージーランドとオーストラリアが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策ですべての入国者に14日間の自主隔離を義務付けたことから、前週末にシーズンが中断された。

 それ以降、主催者のSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国からなるラグビー連合協会)が、全18節が行われる大会を再開する方法を模索してきた結果、500人以上が集まるイベントを制限するオーストラリア政府の方針に従い、無観客で国内戦を行うことで合意に至った。

 オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)のレイリーン・キャッスル(Raelene Castle)最高経営責任者(CEO)によると、試合は4月3日から始まり、ホームアンドアウェー方式の総当たり戦が提案されているという。レッズ(Queensland Reds)、NSWワラタス(NSW Waratahs)、メルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels)、ブランビーズ(Brumbies)は、いずれも通常通りトレーニングを継続してきた。

 一方、同カンファレンスに所属していたサンウルブズ(Sunwolves)は帰国の途についており、代わりにパース(Perth)に拠点を置くウェスタン・フォース(Western Force)が大会に復帰することになった。

 成績が振るわないサンウルブズは今季限りでスーパーラグビーから除外されることになっており、このまま大会での幕を閉じることになるとみられる。しかし、クラブ数を18から15に削減するSANZAARの方針で、2017年に除外されたウェスタン・フォースは再び扉が開かれた形となった。

 スーパーラグビーは再開してから6月まで行われることになっているが、ニュージーランドカンファレンスと南アフリカカンファレンスも同様のシナリオを模索するとみられる中で、プレーオフについては現時点で決まっていない。(c)AFP