【3月23日 AFP】オーストラリアオリンピック委員会(AOC)は23日、東京五輪が予定通り開催できないのは「明らか」だとし、同国の選手たちには2021年大会に備えるよう提唱した。

 前夜、国際オリンピック委員会(IOC)は五輪に対する論調を変え、延期を含むさまざまなシナリオの計画を進めると言及した。

 これを受けてAOCはこの日理事会を招集し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)をめぐる不確実性を考慮し、東京五輪の7月開幕は不可能だと全会で一致した。

 豪選手団の団長を務めるイアン・チェスターマン(Ian Chesterman)氏は「7月に五輪が開催されないのは明らか」だとし、「選手たちはトレーニングや準備に前向きな姿勢をみせているが、ストレスや不安は非常に大きい」とコメント。

 AOCのマット・キャロル(Matt Carroll)最高経営責任者(CEO)は、選手たちには確実性が必要であり、自身や家族の健康を優先しなくてはならないと述べた。

 理事会では「国内外の情勢の変化の中で」オーストラリア代表選手団を招集しないことが決まり、今後は来年夏の五輪に向けた計画を立てることになる。(c)AFP