病院に不可欠な物資、底を突くまで「あと約10日」 米NY市長
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【3月23日 AFP】ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)米ニューヨーク市長は22日、同市で病院の運営に不可欠な物資があと約10日で底を突くとの見通しを示した。
デブラシオ氏はCNNに対し、「率直に言うと、あちこちで人工呼吸器や外科用マスクといった病院に不可欠な物資の不足に見舞われるまであと約10日だ」と説明。「10日以内にもっと多くの人工呼吸器を用意できなければ死ななくていい人たちが死んでしまう。極めて単純なことだ」と述べた。
さらに、新型ウイルスの急速な感染拡大は、1930年代の「世界大恐慌(Great Depression)以来で最大規模の国内危機」だとし、「まだ最悪の事態には達していない」と述べ、状況はさらに悪化するとの見方を示した。
一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、国内の新型コロナウイルス流行地に緊急医療所を展開させるよう、連邦緊急事態管理庁(FEMA)に命じたと発表した。トランプ氏によると、カリフォルニア、ニューヨーク、ワシントンの各州に展開し病床数は合計で4000床だという。
米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の集計によると、米国での新型コロナウイルス感染者は3万3000人近く、死者は409人に上っている。(c)AFP