【3月23日 AFP】世界各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)と闘う中、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は22日、今年の東京五輪について、中止は議題にないと述べ、延期は選択肢であるとの考えを示した。

 バッハ会長は「IOC理事会は、東京五輪を中止してもいかなる問題の解決にもならず、誰も助けることにはならないと強調した」と明言。「したがって、中止は議題にない」と述べた。

 IOCはさらに、東京五輪の今後のシナリオについての決定は「延期のシナリオを含め」4週間以内に行われると述べた。五輪は7月24日に開催が予定されている。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者数が増え続ける中、スポーツ連盟や陸上選手らが健康リスクの懸念を表明し、IOCはここ数日、大会延期を求める強い圧力にさらされている。

 22日には、陸上男子の伝説的選手カール・ルイス(Carl Lewis)氏が、東京五輪の2年の延期を望むとの考えを示した。(c)AFP