【3月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は21日、自主隔離しているものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査を受けるつもりはないと明かした。

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 通算6度の世界制覇を誇る35歳は、今月上旬に英俳優のイドリス・エルバ(Idris Elba)さんやジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)カナダ首相の妻、ソフィー(Sophie Gregoire Trudeau)夫人が出席した催しに同席したため自主隔離することにしたという。

 エルバさんとソフィー夫人は、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示している。

 20日から自主隔離しているというハミルトンは、「体調は良い。後にコロナウイルスの検査で陽性が出た二人とイベントで同席したので、自分の健康状態に関し臆測が飛び交っている」とコメントを発表。「無症状だし、ソフィーとイドリスに会ってから17日がたっている。イドリスとは連絡を取り合っている。彼が元気だと聞いてうれしいよ」

「検査が必要なら医者と話をするし、二重のチェックも受ける。だが実際には検査可能な量は限られていて、自分よりもそれを必要としている人がたくさんいる。特に、自分には症状がまったくないのだから」

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けてF1の新シーズンは開幕しておらず、オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)、バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)、ベトナムGP(Vietnam Grand Prix 2020)、中国GP(Chinese Grand Prix 2020)、オランダGP(Dutch Grand Prix 2020)、スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)に続き、伝統のモナコGP(Monaco Grand Prix 2020)も中止となった。

 3月13日にオーストラリア・メルボルンで開幕するはずだった今季のF1は、現時点では最も早くて6月7日のアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2020)で幕を開ける予定となっている。(c)AFP