■世界から遠く離れた場所

 ジョゼ・バルボサ・ダス・グラサス(Jose Barbosa das Gracas)さん(52)は、カラウアリの住民たちは世界の他の地域と同様、感染症から地域社会を守ることに没頭していると説明。

「わたしたちができることはすべてやっている。テレビで言っているように、病気を防ぐために手を洗っている」「病気の流行がここにこないよう、ただ神に祈るのみだ」

 カラウアリは17日、市長の命令に基づき、ボートや飛行機で到着した乗客たちを検査するための検問に乗り出した。

 だが新たな規制により、外界からカラウアリをさらに孤立させてしまうことへの懸念が高まった。

 住民の生活は、マナウスからボートで届けられる商品に依存している。薬、食料、工業製品…すべて自分たちではつくりだすことはできない。

 漁師であるルチアーノ・ダシルバ(Luciano da Silva)さん(32)は木造のカヌーから装備品を降ろしながら、もしボートの航行が影響を受けた場合「生き残るのが大変になる」と話す。「わたしたちはボートに依存しているんだ」