【3月19日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は18日、来年6月から7月にかけて行われるはずだった新方式のクラブW杯(FIFA Club World Cup)を延期すると発表し、新型コロナウイルスの危機に直面するサッカー界を守るため、財政面で深刻な影響を受けたクラブや協会への支援金といったいくつかの「例外的な措置」を取ると約束した。

【関連記事】サッカー欧州選手権を来年に延期、コパ・アメリカも21年開催に

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴い、17日には今年の夏に予定されていた欧州選手権(UEFA Euro 2020)とコパ・アメリカ(2020 Copa America)が1年延期されることになった。

 これを受けてFIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、出場チーム数が24に拡大される新たなクラブW杯を2021年の後半か2022年、あるいは2023年に延期するとすでに提案していた。

 FIFAは発表文の中で、高い収入が見込まれる同大会を2021年6月から7月に行わないと認めたが、新たな日程については「今後」決まるとしか記されなかった。

 FIFAはまた、選手の契約や移籍といった今回のパンデミックによってもたらされた経済面の影響に対応するための作業部会を設立したと明かした。

 インファンティーノ会長は「この非常事態は、例外的な措置と決断を要する。この危機は世界全体に影響を及ぼし、解決策が世界中のあらゆる利害関係者の利益を考慮する必要があるのはこのため」とコメントした。(c)AFP