【3月19日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために外出を制限する措置が始まったフランスで、導入翌日の18日、警察当局は違反とみなした4000人以上に罰金の支払いを命じた。

 クリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)内相は仏民放TF1に対し、「今朝から取り締まりを開始し、4095人が違反者として記録された」と述べた。

 また、「罰金は昨日の時点では35ユーロ(約4000円)だったが、本日からは135ユーロ(約1万6000円)となり、最大で375ユーロ(約4万4000円)になる可能性がある。罰金は外出を思いとどまらせる要因となるはずだ」と説明した。

 フランスでは、17日正午から通勤や通院、生活必需品の購入といった目的以外の外出を禁止されており、外出する場合には行き先を記した書類を携帯していなければならない。

 カスタネール内相は「目的はフランス国民を守ることだ。命を守る最良の方法は、自宅にいることだ」と協調。ただ、現在も散歩やジョギングをしている人が多いことについて問われると、1人で外出しているのであれば問題ないとの見解を示した。

 TF1は海岸でヨガや瞑想(めいそう)を行う3人組についても報じたが、これについてコメントを求められたカスタネール氏は、お互いに近づいて座らなければ大丈夫だと回答。また「ほとんどのフランス国民は責任感を持って生活を変えている。ただ、危険な行動を取る人も少数いる」と述べた。

 イタリアやスペインはさらに厳しい措置を導入しているが、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は16日に外出制限を発表した際、運動は許されていると述べている。(c)AFP