【3月18日 AFP】米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は17日、新型コロナウイルスの影響でオンラインショッピングが増え、医療用品や家庭用品などが在庫切れになっている状況を受けて、こうした需要が高い商品の同社発送センターへの入荷を一時的に優先的に行うと発表した。より迅速にこうした商品を受領、補充し、顧客に発送できるようにするという。

 新型コロナウイルスの感染拡大により外出を控えている人々は、トイレットペーパーから食料品、ペットの餌に至るまで、あらゆるものの購入をアマゾンに頼っている。

 アマゾンが外出できない人や外出を恐れている人の救世主となれば、世界中で新たな顧客を獲得するだけでなく、これまでに少しでも通販で買い物をしたことがある人のアマゾン利用が定着化すると専門家らは指摘する。

 テクノロジー分析会社、ムーア・インサイツ・アンド・ストラテジー(Moor Insights and Strategy)のパトリック・ムーアヘッド(Patrick Moorhead)氏は、アマゾンにとっての最良のシナリオは「英雄視」されることだと話した。

 シアトル(Seattle)に拠点を置くアマゾンは今週、従業員の時給引き上げを発表。人手不足のため米国内で新たに10万人を雇用する方針も示した。(c)AFP/Glenn CHAPMAN