【3月17日 CNS】中国で15日、シェアサイクルの消毒に関する「インターネットレンタル自転車衛生保障運営規範」が初めて発表された。新型コロナウイルスなどの公衆衛生上の問題が生じた際、ハンドル、かご、カギなど自転車の人が触りやすい部分は毎日最低1回の消毒、その他の部分清潔に保つよう定めている。また、北京では、生産回復、職場復帰が進むにつれ、シェアサイクルの走行距離が回復・上昇している。

【編集部おすすめ】森? いいえ、「墓場」です 痛ましいシェア自転車が眠る 中国・アモイ市

 美団単車(旧名モバイク、Mobike)と中国都市公共交通協会(China Urban Public Transport Association)が共同発起人となって策定した。政府や企業なども参画し、シェアサイクルの消毒の常態化と標準化の推進を狙っている。

 美団単車は防疫期間中、率先して「シェアサイクル無差別消毒」を提唱、自他の区別なく街頭の全てのシェアバイクの消毒を行い、この動きに哈囉出行(ハローバイク、Helloglobal)や青桔単車(Qingju dance)など同業他社が追随した。

 データによれば、シェアバイク業界は回復が加速し、ユーザーの1回当たりの平均走行時間と距離が大幅に伸び、出発地から目的地まで通しで乗る傾向があり、オフピーク出勤や早め帰宅という特徴が見られる。北京市民のケースでは、春節(旧正月、Lunar New Year)前に比べ、平均走行距離が2.38キロメートル長くなり、69%の伸び率となった。

 市交通委員会の話によると、シェアサイクルの車両供給保障のため、業界に対し総台数規制の範囲内で最大の台数の投入を要請。また、防疫期間中の値上げを禁止したという。

 首都経済貿易大学(Capital University of Economics and Business)の張成剛(Zhang Chenggang)副教授は「防疫対策と職場復帰・生産回復の両面を統一的に進めるには、通勤時の低リスクの交通手段が必要。このような時期の代替え的な選択肢としてシェアサイクルが主要な交通手段となり、交通の障害緩和の助けとなっている」と説明している。(c)CNS/JCM/AFPBB News