セルビア人サッカー選手、コソボU-19代表入りで攻撃の的に
発信地:グラチャニツァ/コソボ
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■サッカーに集中
スタイリッシュなヘアスタイルが特徴的な長身DFのイビッチは、とにかくサッカーに集中しようと努力しているという。所属チームの練習時に受けたAFPの取材には、「政治やコメント、悪意とかは気にならない」「それはスポーツやサッカーの屈折した側面だと見ている」「そういうものには、ピッチ上で答える」と語った。
しかしながら、アルバニア系のチームメートによれば、普段は自信にあふれているイビッチも明らかに重圧にさらされているといい、「彼はプレッシャーについて何も話さないが、それは顔を見れば明らかだ」と語った。
スポーツは、セルビアとの緊張が特に高まる領域だ。セルビアは2016年まで、コソボが国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)に加盟するのを必死に阻止してきた。
コソボ国内のスポーツチームは分離しているケースがほとんどで、アルバニア系とセルビア系の選手が一緒にプレーすることはめったない。コソボは2008年に独立を宣言したが、セルビア側は教育、保健、行政機関への財政支援によって、飛び地に住む自国の少数派への影響力を維持してきた。
政府の方針に反対するセルビア人は、即座にのけ者にされる可能性がある。ある政治アナリストによると、「セルビア人を統制下に置き続けることに関して、ベオグラード側はかなりの成功を収めてきた。だからこそ、彼らはイビッチに激しい敵意を向けた」という。
「彼はまだ10代ではあるが、アスリートだけでなく、飛び地に住むセルビア系の少数派に前例をつくる可能性がある。そしてベオグラード側は、それをなんとしても阻止することを望んでいる」