【3月17日 AFP】英ロンドンで行われていたボクシングの東京五輪欧州予選が16日、新型コロナウイルスの懸念を理由に中断された。これに先立ち、国際オリンピック委員会(IOC)のボクシング特別作業部会は15日、残りの試合を無観客で行うと発表していたものの、それが一転する事態となった。

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 東京五輪に向けたボクシングの欧州予選は、すでに14日から始まり24日まで行われる予定だったが、16日夜のセッションをもってストップすることになった。また、5月に予定されていた米大陸および世界最終予選についても見合わせになった。

 IOCはコメント文で、「世界中で渡航制限や隔離政策が加速している中、60か国以上の参加者が各自で渡航計画を調整して帰国できるようにするために、当作業部会はきょう(16日)大会の中断を決めた」と説明した。

 今回のロンドン大会では欧州数十か国から男女350人のボクサーが集結し、2020年東京五輪の出場権を争う最初の機会となっていた。(c)AFP