【3月16日 AFP】東京五輪の開幕まで5か月を切る中、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、関係団体と緊急の話し合いを予定していることが、IOCに近い筋の話で分かった。

 IOCは17日に電話会議を行い、「国際競技団体と各国の五輪委員会、選手に状況を伝える」という。

 ある国際競技団体に近い人物も、IOCが新型コロナウイルスの危機に対して「行動を起こすことを検討しており、各団体にとっては質問をする機会になる」と話した。IOCも広報を通じて「すべての五輪パートナーと定期的に対話し、状況を随時知らせていく」と明かした。

 世界的な大流行に発展した新型ウイルスの影響で、国際スポーツ大会の多くが延期や中止になっているが、安倍晋三(Shinzo Abe)首相は五輪を7月と8月に予定通り開催したいと話している。一方でバッハ会長は延期の可能性について、世界保健機関(WHO)の勧告に従うと話している。

 電話会議では、バッハ会長が「深刻な問題」になっていると認めたウイルスによる予選の中止が焦点になる。3月上旬の時点で会長は、予選についてはIOCとして「柔軟性」を示すと話し、五輪に向けて「選手は準備を続けてほしい」と促していた。(c)AFP