【3月9日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、アーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2020)は8日、米フロリダ州オーランド(Orlando)のベイヒルクラブ&ロッジ(Bay Hill Club & Lodge、パー72)で最終日が行われ、イングランドのタイレル・ハットン(Tyrrell Hatton)が通算4アンダーで優勝した。ハットンは今回が右手首の手術からの復帰2戦目で、米ツアーでは初勝利となった。

 28歳のハットンは11番でダブルボギーをたたいたものの、その後は緊張感の漂う中で7ホール連続のパーセーブ。強風の吹く過酷なコースで2オーバー「74」にまとめ、マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)を1打差でかわした。

 ハットンは「米ゴルフの象徴的なコースで、逃げ切って優勝することができて、天にも昇る心地だ」とコメントした。

 世界ランキング1位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)をはじめとするライバルたちが、高難易度で知られるコースに苦しみ、優勝争いから姿を消していく中、ハットンは同じ最終組でまわったリーシュマンの追撃を振り切り、自身60回目の米ツアー出場で優勝をつかみ取った。

 欧州ツアーではすでに4勝を挙げており、直近では2019年11月のトルコ航空オープン(Turkish Airlines Open 2019)で勝っていたが、その直後に手首の手術に踏み切っていた。

 2017年のこの大会を制し、1月のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2020)で米ツアー5勝目を挙げているリーシュマンが2位に入り、任成宰(Sung-jae Im、イム・ソンジェ、韓国)が2打差の3位、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)が3打差の4位に入った。

 4日間合計でアンダーパーを記録したのはこの4選手だけで、アンダーパーが5人に届かないのは、メジャー以外の72ホールの大会では2014年のキャデラック選手権(Cadillac Championship 2014)以来となった。

 スコアを4ストローク落としたマキロイは、他に3人の選手とともに通算イーブンパーの5位タイでフィニッシュした。(c)AFP