【3月3日 AFP】男子ゴルフ、元世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が東京五輪の出場を見送ると、2日に米メディアが報じた。東京五輪の欠場を決めたゴルフのトップ選手はジョンソンが初めて。代理人はツアーの過密日程を理由に挙げている。

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 現世界5位で、このままいけば米代表として東京五輪への出場資格が与えられる35歳のジョンソンは、ジカ熱への懸念を理由に2016年のリオデジャネイロ五輪も出場を見送っていた。

 スポーツ界では現在、新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の主要大会が中止を余儀なくされるなど混乱に陥っているが、ジョンソンの代理人を務めるデビッド・ウィンクル(David Winkle)氏は、東京五輪を回避するのはPGAツアーの厳しい日程が理由であると説明している。

 ウィンクル氏は米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、「昨今の過密日程を踏まえると、全部に手を出すことはできない」「ダスティンや他の選手は、昨年の経験から自身のことや、何が自分にとって最善かといった多くを学んだ。だからこそ、彼が無理をせず個人の優先順位を維持していくことに私は拍手を送る」と述べた。

 その代わりジョンソンは、五輪のゴルフが終了する11日後に始まり、高額賞金を争うフェデックス・カップ(FedEx Cup 2020)のプレーオフを見据えているといい、ウィンクル氏は「ダスティンは五輪について熟慮し、われわれは参加する上でのプラス面とマイナス面をじっくり話し合った」と、米誌ゴルフウイーク(Golfweek)に明かした。

「最終的には、個人の意向と優先順位の問題だ。彼は五輪に敬意を払っているのと同様に、フェデックス・カップのプレーオフも重要視している」「プレーオフでは何度か惜しいところまでいき、キャリアを終える前にどうしても勝ちたいと思っている。直前に長い海外遠征を加えることになれば、最大のチャンスをつかめなくなると考えている」 (c)AFP