【3月6日 AFP】米保健省高官は5日、新型コロナウイルスの致死率は1%以下と推定されると発表した。届け出がされていない多数の感染者数を考慮したもので、これまでの推計値より低い。

 これに先立ち、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は自身の「勘」に基づき、世界保健機関(WHO)が発表した3.4%という致死率を「誤り」とする見解を表明。批判の声が上がっていた。

 トランプ氏はWHOの致死率について、報告のあった感染者数にのみ基づいていると指摘。実際の致死率を知るには時間がかかる可能性があるとしていた。この点については医療専門家も同意している。

 米保健省のブレット・ジロワー(Brett Giroir)次官補は記者会見で「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の現時点で最も正確な推定致死率は、0.1~1%だ」と表明。「通常のインフルエンザより高い可能性があるのは確実であり、おそらく(実際に)高いが、2~3%の可能性は低い」と説明した。

 ジロワー氏によると季節性インフルエンザの致死率は0.1~0.15%。(c)AFP