【3月6日 AFP】(更新、写真追加)米大統領選挙の民主党候補指名争いで、一時は最有力候補だったエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(70)が5日、撤退を表明した。これで指名争いはジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)とバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)の一騎打ちとなる。

 ウォーレン氏は、14州で予備選挙が一斉に行われた3日の「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」で、地元マサチューセッツを含めいずれの州でも勝利を収めることができなかった。

 ウォーレン氏は撤退表明後の記者会見で、バイデン氏あるいはサンダース氏に対する支持を表明する用意はあるかとの質問に対し、「今はない」と返答。「今すぐ決める必要はない」「すこし時間をとって考えたい」と述べた。

 4日には、メディア王で前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)候補もスーパーチューズデーでの惨敗を受けて候補指名争いから撤退し、バイデン氏支持を表明していた。

 急進派のウォーレン氏は昨夏の全米世論調査でトップの支持率を得たこともあったが、予備選挙を乗り切るのに必要な幅広い支持基盤を築けず、スーパーチューズデーでは14州のすべてで同じ急進派のサンダース氏と中道派のバイデン氏の後塵(こうじん)を拝していた。(c)AFP