【3月5日 AFP】英国の大手航空会社フライビー(Flybe)が5日、倒産し、全フライトを運航停止とした。現在、新型コロナウイルスの流行が世界各国の航空会社‎に大打撃を与えている。

 フライビーはウェブサイトで、同社は倒産処理手続きに入り、乗客に代替便を手配できないと発表。「全フライトが運航停止となり、取引を即時停止した」と説明した。フライビーは英政府から免税期間を与えられ、1月に経営破綻を免れていた。

 フライビーの従業員は約2000人。ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)などが出資するコンソーシアム「コネクト・エアウェイズ(Connect Airways)」が昨年フライビーを買収したが、需要薄と激しい競争により事業を好転させることはできなかった。

 そして今、新型コロナウイルスの流行により経営は悪化。関係筋は英BBCに対し、新型コロナウイルスの旅行業界への影響は「悪い状況をさらに悪化させている」と述べた。

 小規模の英航空会社はこのところ、流動的な燃料価格やポンド安に苦しんでいる。

 格安航空会社のフライビーは英国内線の最大手で、利用客は年間約800万人。欧州の空港43か所、国内で28か所を拠点としていた。(c)AFP