【3月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は3日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、5か月後に予定されている東京五輪の「成功」に向けた準備を全力で進めていると発表した。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)で行われている2日間の理事会の冒頭で、トーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、「2020年東京五輪の成功に向けて準備している」「対策本部との相談を定期的に続け、今後の状況の進展に対処していきたい」と話した。IOCが引き続き成功に「全力を尽くし」「強く自信を持っている」ともコメントした。

 その後、会合を終えたIOCも「東京五輪の成功に全力を尽くす」と発表した。IOCは「現時点で可能なあらゆる対策を取り、その後に包括的な議論を行った」という報告を受けており、「この話題に関する国連(UN)の主導機関である世界保健機関(WHO)の勧告に今後も従う」という。

 新型ウイルスは多くの国に広がり、感染者は9万人以上、死者は3100人以上に上っている。大半は中国だが、韓国、イタリア、イランでも感染が急速に広がっており、日本でも被害は拡大している。その中で、スポーツ大会の中止や延期も世界中で相次いでいる。(c)AFP/Eric BERNAUDEAU