【3月4日 AFP】米国は3日、大統領選の予備選挙が14州で一斉に行われる「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」を迎えた。民主党候補の指名争いに臨むジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は、他の穏健派候補からの支持を追い風に、左派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員の勢いをそぎ、トップに躍り出ることを目指す。

 東はメーン、西はカリフォルニアを含む14州では、有権者が11月の大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の民主党対立候補を選ぶべく、各地の投票所に詰め掛けた。民主党の候補指名争いには他にも、富豪のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長と急進派エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(マサチューセッツ州選出)が出馬している。

 最初の3州で行われた予備選や党員集会で敗北を喫したバイデン氏は、先月29日のサウスカロライナ州予備選では圧勝。この勢いに乗り、スーパーチューズデーを乗り切ることを目指している。

 バイデン氏はさらに2日、指名争いから撤退したピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)、エーミー・クロブシャー(Amy Klobuchar)、ベト・オルーク(Beto O'Rourke)の3氏からの支持を取り付け、指名に向け大きな弾みをつけていた。

 7月にウィスコンシン州のミルウォーキー(Milwaukee)で開催される党大会で民主党候補として指名を獲得するには、各州の予備選・党員集会で選ばれる代議員を1991人確保する必要がある。

 3日に選出される代議員は計1357人。バイデン氏は、今後も続く予備選でサンダース氏を引き離すために、このスーパーチューズデーで良い結果を残す必要がある。(c)AFP