【3月3日 AFP】世界保健機関(WHO)は2日、新型コロナウイルスとの闘いで、世界が「未知の領域」に入ったと警鐘を鳴らした。新規感染者は中国本土で激減する一方、中国以外で急増。米国での死者は6人に増加した。

 WHOによると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は3100人超、感染者数は9万人超に上っている。

 中国は厳しい隔離措置と移動制限を課し、大勢の市民を数週間にわたって自宅待機させた。それが功を奏したとみられ、今月に入り新規感染者数は減っている。

 イタリアが自治体封鎖を行っているが、他の国々は大規模な隔離措置を講じるには至らず、大規模な集会の自粛やスポーツ大会の延期を要請したり、新型ウイルスが流行している国々からの入国を禁止したりといった措置にとどまっている。新たな流行国として名前が挙がっているのは、韓国とイラン、イタリアだ。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は2日、「われわれは未知の領域に入った」「市中感染を起こし得る呼吸器病原体はこれまで見たことがないが、適切な措置を講じれば封じ込めは可能だ」と語った。市中感染とは、別のウイルス流行地からの侵入によらない感染を指す。

 米国は、北西部ワシントン州で6人が死亡し、流行の可能性に直面している。米当局は住民に対し、新型ウイルス対策は感染拡大の封じ込めから緩和の段階に移行したと警告した。

 WHOでは新型コロナウイルスの影響を特に受けやすいのは、60歳超で基礎疾患のある人としている。致死率は季節性インフルエンザよりも高く、2~5%となっている。(c)AFP/Laurent Thomet with Issam Ahmed in Washington