【2月29日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、党の幹部らに対し、同国で新型コロナウイルスの発生を防ぐことができなかった場合、「深刻な結果」をもたらすと警告した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が29日、報じた。

 KCNAは、金氏が朝鮮労働党の会議で、ウイルスとの闘いは「国民を守る上で極めて重要な国家問題」だとし、最大限の統制が必要とされると述べたと報道。金氏が「制御不能な状態で広がっているこの感染症がわが国に流入した場合、深刻な結果をもたらすだろう」と発言したと伝えた。

 また報道によると、朝鮮労働党の副委員長、李万建(リ・マンゴン、Ri Man Gon)氏と朴太徳(パク・テドク、Pak Thae Dok)氏が解任された。両氏は 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の流行予防措置に関連した汚職に関わった可能性も示唆されている

 北朝鮮では、感染者はまだ報告されていない。(c)AFP