【2月29日 CNS】インターネット上で多い「消毒剤が買えない」の声に対し、中国・工業情報化部は24日、Eコマース企業と製造企業とのマッチングを積極的に推進すると表明した。

 同部は藍月亮(Blue Moon China)、納愛斯集団(Nice Group China)、上海利康(Shanghai Likang)などの消毒剤製造会社と緊急協議を行い、天猫(Tmall)、京東(JD.com)、蘇寧(Suning)などのEコマース企業への供給継続を確認したという。

 2月末までの累計で「84消毒液(次亜塩素酸ナトリウム系消毒液)」75万8000瓶(460トン)、ハンズフリー消毒液500箱(1トン)、アルコール殺菌スプレー5万瓶などがEコマース企業に供給される見込みだ。

 同部が把握しているデータによれば、2月20日時点の主要な消毒関連製品の1日当たりの生産量は、1月末時点と比較して、84消毒液が307%、ハンズフリー消毒液が251%、アルコールが370%と大幅に増加し、初期段階の供給不足が緩和されているという。

 しかし、消毒関係製品メーカーの主力は5リットル以上の大容量のものだ。一方、ネット通販では家庭用の100ミリリットル、500ミリリットルなどの小容量の需要が大きい。

 問題は、プラスチックボトルやラベル、紙箱などの包装材料や小瓶のアルコール消毒液が不足していることで、特に市民が求めている100ミリリットル以下のスプレー式アルコール消毒液製品は欠乏状態にある。このため同部は、アルコール消毒綿や小容量アルコールスプレーなどの製造を強化するようメーカーに要請し、供給を増やすよう努めている。

 この他、関係部門と連携し、消毒関係製品の規格体系を整理して、科学的・合理的、エコで安全な消毒製品のクラス分類を進めている。さらに使用法の指導を行い、再稼働した企業や居住区など公共の場所での「大容器から小分け詰め替え」などの方法を採用しながら、小容量製品の需給アンバランスの緩和を図っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News