【2月24日 AFP】フランス・パリのルーブル美術館(Louvre Museum)で週末、イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の没後500年を記念する特別展の終夜展示が行われ、夜半を過ぎても明かりのともされたガラスのピラミッド前は大勢の来館者でにぎわった。

 ルーブル美術館の展覧会の中で近年最も意欲的な内容だと評判のダビンチ展は、24日が最終日。美術館側は、会期最後の週末となる21~23日の3日間のみ、通常の開館時間に加えて夜間も特別展を無料開放した。

 終夜展示は混雑を避けるため時間制とされ、今月初めに美術館ウェブサイトに予約ページが公開されると、わずか3時間で3万人分の予約枠が埋まった。

 家族で訪れた女性は「居心地のよい雰囲気で、いつもとかなり違う。貸し切りみたい」と語った。鑑賞を終えた来館者にはコーヒーやお茶、マドレーヌなどが振る舞われ、兄弟や友人と来た別の女性は「ゆっくりおしゃべりできて、皆リラックスしている」と話した。

 ジャンリュック・マルティネズ(Jean-Luc Martinez)館長によると、この終夜展示の目的は来館者に「くつろいでもらうこと」だったという。

 昨年10月に始まった特別展では、英王室所蔵の美術コレクション「ロイヤル・コレクション(Royal Collection)」や大英博物館(British Museum)、ロシアのエルミタージュ美術館(Hermitage Museum)、バチカン(ローマ教皇庁)などから借り受けた作品162点が展示された。(c)AFP