【2月24日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)は23日、第3節の試合が行われ、ホームのイングランドは24-12でアイルランドに勝利した。

 この対戦は、イングランドにオーウェン・ファレル(Owen Farrell)、アイルランドにその父で、アシスタントから昇格したアンディ・ファレル(Andy Farrell)ヘッドコーチ(HC)がおり、両者の初めての直接対決となった。

 その中でイングランドの主将を務めるファレルは、ここまでスコットランド、ウェールズを破っていたアイルランドを止め、父のトリプルクラウン(英国勢とアイルランドとの試合で全勝)とグランドスラム(全勝優勝)の夢を打ち砕いた。

 一方で、元イングランド代表でもある父親のファレルHCは、失意の準々決勝敗退に終わったW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)後、ジョー・シュミット(Joe Schmidt)HCの後任として内部昇格したが、就任後の初黒星を喫し、幸せな「本部」帰還とはならなかった。

 イングランドは相手のインゴールエリアにボールを蹴り込む攻め方から、ジョージ・フォード(George Ford)とエリオット・デイリー(Elliot Daly)がトライを奪取。ファレルもコンバージョンキック2本と、ハーフタイム直前にはペナルティーキック1本を決め、チームは前半だけで17-0の大量リードを奪った。

 ファレルは最終的にゴールキック4本をすべて成功させ、また流れの中からのキックでもデイリーやフォードとともに印象を残した。

 後半はアイルランドもロビー・ヘンショウ(Robbie Henshaw)が早々にトライを挙げたが、イングランドも61分、交代出場したルーク・カウアンディッキー(Luke Cowan-Dickie)のトライで突き放した。

 大会初戦のフランス戦に敗れたイングランドだが、この勝利で優勝争いに生き残っている。(c)AFP/Julian GUYER