【2月22日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)は21日、アマチュアの国別対抗戦で現在は中止されているAIBAワールドカップ(AIBA World Cup 2020)を復活させ、10月に行われる本大会の開催地にロシアのニジニーノブゴロド(Nizhni Novgorod)を選んだと発表した。

 AIBAは現在、深刻な組織運営の問題で、国際オリンピック委員会(IOC)から東京五輪に参加する競技団体としての資格を剥奪され、崖っぷちに立たされている。最後にワールドカップが行われたのは2008年のロシア・モスクワ大会で、このときはキューバが優勝した。

「平和のためのボクシング」をモットーに掲げたこの大会について、AIBAは第2次世界大戦(World War II)の終戦75周年を記念して計画されたものであると説明している。

 開催国にロシアを選択することは、同国が主要な国際大会を開催することを禁じている世界反ドーピング機関(WADA)の処分に反する。

 WADAは昨年12月、国家ぐるみのドーピング違反をめぐり、ロシアに対して今年の東京五輪をはじめとした国際大会からの4年間の締め出し処分を科した。同国がこの裁定に不服を申し立てたことから、WADAはこの問題をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に持ち込んでいる。(c)AFP