【1月25日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のボクシング特別作業部会は24日、中国・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)で新型コロナウイルスの流行による肺炎の死者が出ている影響で、同地での中止が決定していた東京五輪のボクシング予選をヨルダンで開催すると発表した。

 今夏の東京五輪に向けたボクシングのアジア・オセアニア予選は、3月3日から11日にヨルダンの首都アンマンで行われることになった。IOCはコメント文を発表し、「中国・武漢で2月3日から14日に行われる予定だったボクシング予選は、特別作業部会と中国オリンピック委員会(COC)がコロナウイルスの流行に関連して同地での開催を中止したことを受けて、スケジュールが変更になった」と述べた。

「あらゆる選択肢を慎重に検討した結果、予選への準備を進めているアスリートの利益を最優先に、できるだけ早期に日程と場所を決定すべく、特別作業部会は本日ヨルダンオリンピック委員会(JOC)の申し出を承認した」

 ボクシングは一連の不祥事を受けて今年の東京五輪の実施競技から除外される寸前となり、競技団体としての資格を停止された国際ボクシング協会(AIBA)に代わって、現在は特別作業部会が大会運営に携わっている。

 武漢では中国、台湾、タイ、オーストラリアが争う五輪女子サッカーのアジア予選グループBが2月3日から9日まで行われる予定だったが、アジア・サッカー連盟(AFC)は先日、同じ日程で開催地を南京(Nanjing)に移すと発表した。(c)AFP