【2月19日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は18日、リオネル・メッシ(Lionel Messi)ら現所属選手や、OBのSNSアカウントを攻撃していたと報じられたPR会社との契約を解除したと発表した。しかしジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、問題の企業がクラブの指示でそうした行為に及んでいたという報道は引き続き否定している。

 この件では、ラジオ局カデナ・セル(Cadena Ser)が17日、バルトメウ会長や理事会のイメージアップのためにクラブが契約していたプロモーション企業のI3ベンチャーズ(I3 Ventures)が、メッシやジェラール・ピケ(Gerard Pique)、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)氏やジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏、カルレス・プジョル(Carles Puyol)氏らのフェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)といった「無数の」アカウントを監視し、攻撃していたと報じた。

 報道によれば、選手らのSNSに同社が投稿したメッセージの中には、メッシが契約延長になかなかサインしないことへの怒りのコメントや、ピケが男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の運営に携わっていることへの疑問などがあったという。

 これに対し、クラブはその日のうちに関与を否定し、18日になって会長が「けさ、個人的に指示を出して契約を打ち切った」と明かした。

 バルセロナが「そうしたことをクラブが行っていると示唆し続ける」のであれば法的措置も辞さないと発表していた中で、クラブの立場を繰り返し強調したバルトメウ会長は「誰かの信用を傷つけるサービスを採用したことは一度もない」「選手に対しても、元選手に対しても、政治家や指導者、会長、元会長に対してもだ」「報道は完全なる誤り。必要であれば、あらゆる手段でわが身を守る」と話した。

「ここではっきりさせておきたい。クラブはSNSのモニタリングを誰かに任せていたのか? 答えはイエスだ」「しかしSNSを通じて特定の人物、あるいは機関の評判を損なうよう、誰かに依頼していたのかという質問の答えはノーであり、そうした批判をする者に対しては行動を起こすつもりだ」 (c)AFP