【2月6日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のキケ・セティエン(Quique Setien)監督は5日、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がエリック・アビダル(Eric Abidal)スポーティング・ディレクター(SD)に反論するなど関係が悪化していることを受け、「メッシの人生」に関与するつもりはないと述べた。

 アビダルSDは日刊紙スポルト(Sport)のインタビューの中で、1月中旬に解任された前指揮官のエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)氏の下では、多くの選手が不満を持ち、十分な努力をすることなく、適切にコミュニケーションを取っていなかったとコメント。

 これを受けてメッシは、バルベルデ氏が解任された理由は控室の怠慢のせいだとコメントしたアビダルSDに反論していた。

 バルベルデ氏を引き継いだセティエン監督は、「メッシだけでなく誰の人生にも関与するつもりはない」と語った。「私が興味を持っているのはサッカーだけ。それ以外は、すべて私にコントロールできないであろうこと。だから気にしない」

 セティエン監督はまた、この件についてメッシと個人的に話したことを否定したが、トレーニングで選手たちが手短に話し合ったと明かした。

 メッシがバルセロナと最後に契約延長したのは2017年で、この契約は来年までとなっているが、今年6月で退団できる条項が含まれているとも報じられている。

 アビダルSDと衝突したにもかかわらず、メッシの振る舞いは同じままだったとセティエン監督は述べた。

「彼が笑い、幸せそうにしているのを見た。彼はトレーニング場に来るのが大好きだし、ここにいることをとても気に入っている。彼はきのうやおとといと同じようだった」

 セティエン監督はさらに、6日に行われるアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)との国王杯(Copa del Rey 2019-20)準々決勝だけに集中していると話した。

 スペインメディアはこの日、クラブに近い関係者の話として、アビダルSDがジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長と会談したと伝えた。以前の推測とは異なり、同会長はもはやアビダルSDの辞任を要求していないという。

 メッシは4日、アビダルSD氏に対して「名指し」すべきだと批判していた。「こういうことをするのは本当に好きじゃないが、誰もが自身の行動や発言の責任を負わねばならない」

「僕ら選手は良いプレーができなかったら、控室で真っ先にそのことを認める。ディレクター陣も自らの責任を取るべきだ」「(このような形で)選手について語るなら、誰かを心配させたり事実と程遠いうわさを助長したりするのではなく、名指しすべきだ」 (c)AFP