【2月18日 AFP】国連(UN)によると、カメルーン北西部の英語圏にある村で14日、子ども14人を含む民間人最大22人が殺害された。野党は政府軍兵士らによる虐殺だと非難しているが、軍は17日、これを否定して戦闘中の燃料爆発による「不運な事故」だったと主張した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)でカメルーン西部を担当するジェームズ・ヌナン(James Nunan)氏は16日、「武装した男たち」が妊娠中の女性1人と子ども14人を含む民間人22人を殺害したとAFPに述べた。子どものうち11人は女児だったという。

 事件が起きたのは北西部ヌトゥボ(Ntumbo)村で、一帯は2017年10月以降、分離独立派による暴行が絶えない英語圏2地域のうちの一つ。

 AFPの取材に応じた援助活動家らによると、40~50人の武装した男たちがヌトゥボ村の1地区に進入し、住民たちを射殺したり焼き殺したりしたとの目撃情報があるという。男たちの中には、軍の制服やマスクを着用している者がいたという。

 軍報道官は、内部調査の結果、英語圏の分離独立派との銃撃戦中に燃料が燃え上がったことが原因だったと説明。この報道官はAFPの電話取材に対し、女性1人と子ども4人の民間人5人が死亡し、「テロリスト7人」が「無力化された」と話した。また発表では「端的に言えば不運な事故で、この地域での治安作戦の巻き添えとなった」と述べた。(c)AFP