消えない「感覚」と夫の言葉、クライシュテルス氏が復帰理由を明かす
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【2月17日 AFP】四大大会(グランドスラム)優勝4回の実績を持つ女子テニスのキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏が16日、復帰戦となるドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)を前に、現役が恋しい感覚が消えなかったこと、そして夫のアドバイスが復帰の決め手になったと明かした。
17日の1回戦で、クライシュテルス氏は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)ファイナリストの強豪ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)と対戦する。36歳の3児の母として、2012年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2012)以来となる公式戦に臨む。
クライシュテルス氏は「自分の中にある感覚があって、それをずっと抱えていた」「子どもたちと家にいるときにしばらく消えることはあっても、何度も戻ってきて、そのたびに思いが強くなった」と話した。
クライシュテルス氏は2007年に一度引退して結婚と出産を経験し、2009年の復帰後に自身四つのグランドスラムタイトルのうち三つを獲得した。
今回の復帰について、クライシュテルス氏は「夫に話したら、『悩むのはやめて、できない理由を考えてみたら』と言われた」「とても鋭い指摘だった。それで『できない理由』なんてない。じゃあどうしてやらないの? ということになった」と説明している。
ワイルドカード(主催者推薦)のクライシュテルス氏にとって、ドバイ・テニス選手権は今回が初出場となる。本人は「やると決めたその日から、このチャレンジを楽しんでいる。良いことも悪いこともあった」「だけど36歳にもなれば、キャリアは浮き沈みの連続だって分かっている。どういう心構えなら乗り切れるか、どうすればこういう状況でも強さを保てるかをね」と話している。
もともとは全豪オープンでの復帰を目指していたが、負傷で予定がずれ込んだ。それでもシングルス通算41勝を挙げているベテランは「うまくいかないときは、もちろん意欲と集中力が必要になるし、そこを大事にしてきた」「面白くて、同時にとてもつらい過程を本当に楽しめていた」と語った。
ドバイ・テニス選手権では、第1シードから2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)、エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)、前回優勝のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)、そして全豪女王のソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)と実力者が名を連ねている。(c)AFP