【2月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に対して、欧州サッカー連盟(UEFA)は14日、「重大なファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反」を理由に欧州主要大会への出場を来季から2年間禁止すると発表した。この裁定を受けて、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が率いる同クラブは、即座に提訴する意向を示している。

 罰金3000万ユーロ(約36億円)も科されたシティは、今回の処分に関して「できるだけ早い機会」にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てると明らかにし、「マンチェスター・シティはUEFA審査部による本日の発表に失望しているが、驚いてはいない」と述べた。

「彼(UEFAの主任調査官)が指揮を執った連盟の調査プロセスには、欠点があることに加えて終始リークされていることから、彼が導こうとしている結論にはいささか疑問がある」「端的に、この問題はUEFAが主導し、UEFAが告発し、UEFAが裁定したことである」「この偏見的なプロセスが終了した今、当クラブは可及的速やかに、CASに公正な判断を求めていく」

 シティは今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦することになっている。UEFAのコメント文では、「当審査部はマンチェスター・シティに対して、次の2シーズン(2020-21シーズンと2021-22シーズン)にわたり、UEFA主催大会への参加を禁ずる懲戒処分を科す」と述べられた。

 UEFAから「調査に協力しなかった」と指摘されたシティは、FFP違反をめぐりUEFAから最初に下された裁定に不服を申し立てていたが、このときは敗訴した。

 シティに疑惑が向けられたきっかけは、独誌シュピーゲル(Der Spiegel)が昨年、サッカーに関する内部告発サイト「フットボール・リークス(Football Leaks)」から入手した電子メールを報じたことだった。(c)AFP