【2月15日 AFP】インドの大学で、生理中かどうかを確認するため服を脱ぐよう命じられた女子大生らが、大学前で抗議を行った。

 抗議活動が行われたのは、西部グジャラート(Gujarat)州ブジ(Bhuj)にあるサハジャナンド女子大学(Sahjanand Girls Institute)。

 問題のきっかけは、大学前の庭で使用済みの生理用ナプキンが見つかったことだった。同大では、生理中の学生は寮への立ち入りが禁じられている。

 抗議に参加した学生の一人は「私たちが受けた恥辱を言い表す言葉は存在しない」と怒りを示した。

 インド社会では、生理中の女性をタブー視する傾向が根強く残っている。一部の地方では、生理中の女性は離れた場所で就寝するよう強制される。また、生理中の女性の立ち入りを禁止する寺院もある。

 学生らが記者らに語ったところによると、大学当局は学生68人をトイレに集めて並ばせ、1人ずつ服を脱ぐよう命じたという。

 同大は、ヒンズー教保守派のスワミナラヤン(Swaminarayan)によって運営されている。同派は英ロンドンをはじめ、世界中に豪壮な寺院を構えている。

 規則により、生理中の学生らは寮での寝泊まりが認められていないため、隔離された地下施設で過ごし、厨房や礼拝所にも近づかないよう指示されている。講義を受ける際にも、教室の最後列に座らなければならないという。

 大学はこの問題の調査班を設けたと明かし、生理検査に関わった職員らには何らかの処分が下る可能性を示唆した。

 ただ大学理事は、「学生らは入学前に寮の規則について知らされている」と話している。(c)AFP