【2月13日 AFP】サッカー米国男子代表チームの労働組合は12日、昨年のW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)を制した同国女子代表チームの平等な賃金の実現を求めた係争を支持し、同国サッカー連盟(USSF)を批判した。

 男子代表の労働組合である米国男子サッカー選手会(USNSTPA)は、公式サイトに投稿した辛辣(しんらつ)な発表文の中で、選手たちは平等な賃金と連盟からの支持を求める現在の女子選手の係争を支持すると述べた。

「連盟が必死に働き続けているのは、世間だけでなく連邦議会議員に対しても偽りの物語を売り込むため」「彼らはその偽りの物語を現在、そして過去の女子代表の選手に対する武器としても使い続けている」

「連盟は、賃金や労働条件において女性を差別し続けている」「独占権と莫大(ばくだい)な収入、そして米国代表選手を利用する持続的な手腕を守ろうとしている。これに歯止めをかけるときが来た」

 USSFによる性差別を訴える米女子代表選手団の28人は集団訴訟を起こし、裁判は5月に始まる予定となっている。

 発表文の結び近くには、「サッカーは世界で最も腐敗したスポーツなのかもしれない。国際サッカー連盟(FIFA)のように振る舞う米国サッカー連盟をわれわれは求めていない」と記されている。(c)AFP